ポケカのレギュレーションとは?大会で使えるカードを区切る記号
レギュレーションは、ポケモンカードゲーム(ポケカ)の公式大会で「使えるカードの世代」を区切る記号である。
カード右下に A・B・C…J と振られていて、新シリーズが進むごとに古いレギュは大会から外れていく。
このセクションでは、現在使える3レギュ・スタン落ち済みの過去レギュ・次回レギュ落ちのタイミングを、相場視点と紐づけて整理する。
現在使えるのはH・I・Jの3レギュ(2026年5月時点)
2026年5月時点で公式大会のスタンダードレギュレーションに使えるのは、H・I・J の3つである。
2026年1月23日にレギュレーション変更があり、それまで現役だったGがスタン落ちしてJが新規追加された。
プレイヤー需要が強いカードはこの3レギュに集中していて、相場サイトの「現役」インデックスもここを中心に追う形になる。
それぞれの位置付けは以下の通りである。
- H(2024年〜)── 現役のメイン。デッキの主軸を構成するカードが最多
- I(2025年〜)── 現役。最新弾の主役は基本ここ
- J(2026年〜)── 2026年1月から大会使用解禁の最新レギュ
スタン落ち済みのレギュ一覧(A〜G)
A〜Gはすべてスタン落ち済みで、大会で使うことはできない。
ただしカード自体には資産価値が残るのがポケカの特徴で、市場価格の主役はむしろここに移る傾向がある。
直近スタン落ちしたGは「ちょうど底値を打っている最中」、Aに近づくほど「絶版プレミアが効いた懐古市場」という位置付けになる。
| マーク | 主な収録時期 | 大会での扱い |
|---|---|---|
| A | 2019年〜(剣盾初期) | スタン落ち済 |
| B | 2020年〜 | スタン落ち済 |
| C | 2020〜2021年 | スタン落ち済 |
| D | 2021年〜 | スタン落ち済 |
| E | 2022年〜 | スタン落ち済 |
| F | 2022〜2023年(SV移行期) | スタン落ち済 |
| G | 2023年〜(SV本格化) | 2026/1にスタン落ち |
| H | 2024年〜 | 現役(メイン) |
| I | 2025年〜 | 現役 |
| J | 2026年〜 | 現役(最新) |
同じイラスト・同じカード名でも、再録されてレギュマークが変わると、市場では別物として値段が付く傾向がある。
旧Dの《ナンジャモ》と新Hの《ナンジャモ》が、見た目はほぼ同じでも値段はまったく違う、という現象が起こるのもこのためである。
次のレギュ落ちはいつ?周期は約3年
ポケカのレギュ落ち周期は、おおむね1つのレギュにつき3年弱といわれている。
直近の流れだと、2024年初頭にDが落ち、2025年初頭にE/Fが落ち、2026年1月にGが落ちた。
このペースで進むなら、次のレギュ落ちは2027年1月前後、対象は Hマークのカード になる可能性が高い。
今主力のデッキを長く保有するなら、この時期から逆算して動かすのが基本になる。
スタン落ちが相場にもたらす3段階の値動き
スタン落ち時の価格は、一度に動くわけではなく、ふつう3段階に分かれて変化する。
このセクションでは、発表前・直後・1年以降のそれぞれで、誰が売って誰が買うのか、どのカードから動くのかを順に整理する。
3段階を理解しておくと、「いつ買って、いつ売る/持ち続けるか」の判断がしやすくなる。
1発表〜半年前:競技勢の手放しで下落スタート
大会で使えなくなることが公式から発表され、競技勢が手放しはじめるフェーズである。
デッキ構築の主力だったSARやSRほど下げ幅が大きい傾向がある。
需給バランスが「手放したい人 > 買いたい人」に一気に傾き、ショップ側も順次値下げに入る時期だ。
2直後〜1年:底値圏でコレクター需要だけ残る
競技需要が消えて、相場が底値を打つフェーズである。
プレイヤー筋の流通在庫が出尽くし、コレクター・観賞用需要だけが残る。
直近のGスタン落ちでも、《バトルVIPパス》のように一時2000円近くで取引されたカードが300円未満まで落ちる、という典型例が出ている。
31年以降:絶版効果でじわじわ戻す
絶版効果と懐古需要でじわじわ戻すフェーズである。
とくに人気キャラ・人気イラストレーターのSAR/SRは、底値から数年かけて2〜5倍戻すケースもある。
古いほど枯渇しているので、戻り幅も大きくなりやすい。
つまり、レギュA〜Gのカードは、すでにこの3段階の途中か通過後の「コレクター市場のカード」になっている。
一方でH〜Jは、まだプレイヤー需要に揺さぶられながら値動きしている「現役市場のカード」だ。
同じポケカでも、見るべき指標がまったく違う点に注意したい。
再録で価格が動くパターン|同じカード名でもレギュマークで別物
ポケカ相場で見落とされがちなのが「再録」の影響である。
スタン落ちで死んだはずのカードが、新レギュで再録された瞬間に値段が動く。
逆に、再録されなかった旧カードが絶版プレミアで跳ねるケースもある。
このセクションでは、再録ありとなしで真逆になる値動きを、具体例とあわせて整理する。
再録あり:旧版が下落、新版が需要を吸収
強カードがそのまま新レギュで再録された場合、プレイヤー需要は新版に移動する。
旧版は大会で使えないままなので、本来であれば「絶版プレミアで上がる旧カード」の候補になる。
しかし再録による「いつでも新版を買えばいい」という代替性で、旧版の値段は抑え込まれることが多い。
デッキ用途で持っていた人は、新版に乗り換えながら旧版を放出する流れになるため、旧版の戻り幅は浅くなりやすいのが典型である。
再録なし:旧版がそのまま絶版プレミアへ
逆に、強カードが再録されなかった場合、旧版は絶版プレミア一直線になりやすい。
コレクター需要だけでなく、再録待ちで様子見していた人の諦め買いも入って、底値から戻す角度が急になる傾向がある。
再録の有無は公式の新弾発表でしか分からないため、新弾リリースの数日前後はレギュ落ちカードの値動きがいちばん読みづらい時期だといえる。
「博士の研究」「ハイパーボール」型の値動き
毎レギュ再録される定番カード(《博士の研究》《ハイパーボール》《ナンジャモ》系)は、常に最新版だけが値段を持ち、旧版はノーマル相場に張り付く。
これらは「古いレギュ=価値あり」が成立しないタイプである。
一方、特定弾でしか出ていない強カード(旧Dの《バトルVIPパス》など)は、再録されない限り、底値→絶版プレミアの典型ルートをたどる。
カード名で値段を語らず、レギュマークまで見るクセが、ポケカ相場では欠かせない。
美品とPSA10の価格差はなぜ広がるのか
相場表を見ているとよく出てくる 美品 と PSA10 の2つの表記。
これはコンディション基準の話で、価格差の最大要因のひとつである。
このセクションでは、両者の定義の違い・PSA10にプレミアムが乗る理由・古いレギュほど差が広がる構造を分解する。
| 美品 | 未鑑定(生)の状態で、傷・白かけ・反りが少ないもの。基本的に出品者の主観評価であり、プレイヤー間の相場の中心はここにある。 |
|---|---|
| PSA10 | 米国PSA社が鑑定で GEM MT 10 を付けた個体。第三者が品質を保証してケースに封入する。美品の数倍〜数十倍の値段になる場合もある。 |
| その間 | PSA9(MINT)/PSA8(NM-MT)など。PSA9は美品の1.5〜3倍、PSA10との差はカードによっては数倍に開く。 |
PSA10の3つの価値(保証・劣化停止・希少性)
PSA10にプレミアムが乗る理由は、本質的に3つある。
- 第三者保証 ── 主観の入る「美品」と違い、価格に再現性が出る。海外バイヤーやオークション市場でそのまま流通する
- ケース封入で経年劣化が止まる ── 長期保有・投資用途に向く。生のまま10年保管した美品とは時間軸が異なる
- 10判定の希少性 ── カードによってはPSA10の母数が世界で数百枚、数十枚という水準。需要に対して供給が物理的に限られる
古いレギュほどPSA10プレミアムが大きい理由
古いレギュ(A〜D)になるほど、市場に残っているPSA10の母数自体が小さい傾向にある。
鑑定に出された絶対数が少ないうえ、年数が経つほど美品から10判定を取るのが難しくなる(経年での白かけ・反りが進むため)。
結果として、美品とPSA10の価格差はレギュが古いほど開きやすい。
最新弾Iで価格差が小さく、Aの古いSARで何十倍にもなるのは、この構造によるものといえる。
美品で買ってPSA10を取りに行く投資ロジック
底値圏のスタン落ちカードを美品で買って、自分でPSA10鑑定に出すというプレイがある。
歴史的には、レギュF〜Gあたりが効率の良い狙い目になりやすかった。
鑑定費用+送料を引いて利益が乗るかは、「美品からの10判定率」と「PSA10価格/美品価格の倍率」で決まる。
だからこそ、相場サイトの「美品価格」と「PSA10価格」を両方並べて見る意味がある。
レギュ別・相場の典型的な動き方
レギュ別に、値動きの「主役」「タイムスケール」「反応する材料」がまったく違う。
このセクションでは、A〜E/F〜G/H〜Jの3グループに分けて、それぞれの市場特性を整理する。
買う前にレギュマークを確認するのは、価格を見るより前に「どの市場のカードか」を確認する作業に等しいといえる。
A〜Eレギュ|コレクター市場・年単位でじわ高
競技需要はほぼゼロで、値動きの主役はコレクターと投資勢になる。
「再販されない・状態の良い個体が減り続ける」という一方通行の市場で、年単位でじわじわ上がる傾向が強い。
SNS発のバズで瞬間的に跳ねる場面もある(イラストレーター人気・アニメ化など)。
当サイトの VINTAGE指数 は、この帯のカードを中心に構成している。
F〜Gレギュ|直近スタン落ち・PSA10ラリー狙い
もっとも値動きが大きいゾーンである。
スタン落ち直後で底を打ったあと、PSA10の出回り数次第で局所的にラリーするケースが多い。
底値で美品を買い、PSA10鑑定で利を抜くというプレイは、このあたりのレギュが効率の良い狙い目になりやすい。
新弾で再録されたかどうかで方向が割れるため、新弾発表のタイミングが最大の材料になる。
H〜Jレギュ|現役・メタゲーム連動
環境デッキの採用カードが連動して動くゾーンである。
新弾のリリース、公式大会の優勝デッキ、レギュレーション変更の発表に強く反応する。
ここは「ポケカの値段」というより「メタゲームの値段」を見ているのに近い。
買うなら短期、保有するなら次のスタン落ち(おおよそ2027年1月のH落ち想定)までの体力を意識したい。
ポケカのレギュ×相場でよくある質問
実際にユーザーから多く出てくる質問を、相場サイト視点でまとめた。
Google検索の関連ワードで上位に出てくる疑問に絞っている。
個別の判断材料として参考にしてほしい。
価値ゼロにはならないケースが多い。
レギュA〜Dのように年数が経ったカードは、絶版プレミアで値上がりするものも珍しくない。
価値が下がりやすいのは「再録されたノーマル・グッズで、コレクター需要もないカード」に限られる傾向がある。
SARやSR、人気キャラのカードはスタン落ち後も資産価値が残ることが多い。
捨てる前に、メルカリ・スニーカーダンク・駿河屋でカード名+レギュ名を検索して、現在の取引価格を確認することを推奨したい。
SAR・SR・絵違いは、捨てれば数千円〜数万円を捨てる結果になる場合もある。
ノーマル・コモンでも、まとめ売りで買取に出せるケースがある。
《バトルVIPパス》は旧Dレギュの強グッズで、ほぼすべての環境デッキに採用されていた。
需要のほぼ全てが「大会で使うため」だったため、Dスタン落ちで需要の中心が消滅した。
再録もされなかったため、コレクター需要だけが残り、底値が深くなった典型例といえる。
プレイヤー特化の強カードは、スタン落ちで下げ幅が大きくなりやすい傾向がある。
まとめ|レギュ×コンディションの2軸で相場は読める
レギュレーションは公式大会のルールであると同時に、そのカードがどの市場に属するかを示すラベルでもある。
A〜Gはコレクター市場、H〜Jは競技市場という大枠で捉えると整理しやすい。
さらに美品とPSA10で価格レンジが大きく分かれる。
この2軸(レギュ × コンディション)で見れば、ほとんどのポケカ相場の動きは読み解けるといえる。
当サイトの指数は、VINTAGE(旧版)/MODERN(中期)/CURRENT(現行)の3区分で別々に算出している。
本記事のレギュ区分でいえば、A〜E=VINTAGE、F〜G=MODERN、H〜J=CURRENT におおむね対応する。
世代別に温度感が違う点は、ポケカ指数の3区分を並べて見ると把握しやすい。
参考
- レギュレーション|ポケモンカードゲーム公式 ── 2026/1/22更新時点でH/I/Jが使用可能との公式記載
- 【2026】ポケカのレギュ落ち一覧!Gが落ちるのはいつ?再録で使えるカードも紹介!|ポケざんまい ── レギュ落ち周期と再録カード一覧の詳細
- 【2026年レギュレーション変更】ポケカ スタン落ちするGレギュのカード一覧|ポケカジラ ── 影響カード《ナンジャモ》《博士の研究》等の詳細
- 今ポケカを始める人に知って欲しい『スタン落ちとは』|たいあたりジム ── スタン落ちの基本概念解説